Bohemian’s Blog

BohemianS による、あれやこれやの雑記ブログ

【石鎚山】嵐のあとの秋を見つけに行く旅【ハイキング】

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石鎚ロープウェイ入口

どうも、あんさんです。

10月13日。強い勢力の台風が日本に上陸し、北上を続けていたころ、私は四国は愛媛県、そこにある百名山の一つ、石鎚山へ登ってきました!

気象予報を聞きながら「これは無理だな…」と思っていた私でしたが、つかみ取った休みと、増税前に払ったバスの運賃がもったいなく、雨天決行ならぬ荒天決行に踏み切ったのです。

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前日、伊予西条駅付近のホテルで泊まっていたときには、石鎚ロープウェイは運航していませんでした。

それもそのはず。その日、ちょうど台風が四国に上陸し、大暴れしていたころだったからです。

そしてその台風が過ぎ去った次の日、石鎚ロープウェイは普段と変わらず営業を再開させ、ご覧の通り、ロープウェイ内は人で敷き詰められています。

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嵐のあとですし、天気は荒れに荒れているかと思いきや、まったくの逆。予想に反して、荒天どころか好天

優しく吹く秋らしい冷たい風の中、白い息を吐きながら陽光に照らされる緑の下を歩きます。

実は、これまでこんなに良い天気の中山行をしたのは滅多になく、いつがまたやってくるのかとドギマギしながら、謎の疑心暗鬼状態で登っていました。

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石鎚神社中宮成就社

森を抜けると、鳥居をくぐると、ちょっとした町のような場所に入ってきました。

ここは石鎚神社の境内。祈祷場もありながら、旅館なんかもあります。突然現れた小町に、一瞬たじろいでしまいました。

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それにしても、人が多い。

この山行を開始する前、方々から「やめたほうがいい」と止められたことを思い出します。また、本来一緒に行くはずだった知人も、台風の影響を考えて入山日を一日ずらしました。

よって、この山行はソロです。「とりあえず、やっぱり行ってみるものだな」と一人ぼんやり考えていました。

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試し鎖

ただ、台風の影響がまったくなかったわけではありません。ここの登山道には木道が多く、本来はとても歩きやすいのですが、雨に濡れた木道はツルツル滑る、滑る。

ルート上に四つある鎖場の一つである試し鎖も、予定にはなかったのですが挑戦しました。

かなり急峻で、足をかけるところがほとんど濡れており、より滑りやすくなっていました。かなり注意して登らないと、ずるんと真っ逆さまな状況に、予想以上のカロリーを使ってしまいました。

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一軒茶屋

出発直後、ロープウェイに乗り過ごしたおかげで、すでに20分ばかり予定より遅れていたのですが、まぁまぁのペースで取り返し、調子にのって鎖を登ったのが反省点です。

そんな落ち込む私を慰めてくれたのが、この一軒茶屋。鎖場を下りてすぐのところに位置した休憩スペースであり、あめゆが名物らしいです。

私は冷やしあめゆを注文しました。ほんのりショウガが香る透き通った甘さに癒され、マジックポイント的なものを全快させました。

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ソロの良いところは、好きなタイミングで休憩ができるところです。ところが、前にも後ろにも団体さんがいらっしゃる状況で、前を追い越すにも気が引け、後ろに追いつかれそうになってプレッシャーを感じてしまった私のペースはぐだぐだ。

なんだか無駄な体力を使っている気がする……。そんな風に思いながら歩いていると、ふと、頭上を覆っていた茂みが消え、視界が広がりました。

まぶしい光とともに目に飛び込んできたのは、秋の装いを始めたばかりの石鎚山。思わず「おおっ」と声をもらしてしまいました。

もしかして、こういうのが見たかったのかもしれない。そんな風に私は思ったのです。

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テンションが上がりました。普段あまりないことですが、ブチ上がったのです。

予定コースタイムの半分を切るほどのハイペースで、ガンガン登っていきます。前の団体さんを追い越し、後ろの団体さんを置いていくペースです。

頂上にいくにつれて人の数が増していきます。賑わい行き交う人の流れの中、振り返ると、雲上に連なる山々の稜線が目に入ってきました。

「思えば遠くへ来たもんだ」

ため息を交えながらそう呟いた私は、また前を向いて進みはじめました。

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弥山

石鎚頂上山荘まで到着しました。

この看板の前で写真を誰かに撮ってもらうため、およそ10分ばかりウロウロしていました。きっと、さぞ邪魔だったに違いありません。

快く5枚も撮ってくださったご夫婦の方へ、とても感謝いたしております。ありがとうございました。

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人の込み具合はご覧の通りです。

私は、ようやくここで気付きました。

今日は連休の中日で、ハイキング日和だということに。

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頂上山荘

ひっそりとたたずむ頂上山荘。外の喧騒から隔絶された空間に、一泊したくなってしまいました。

しかし、そこは私の中の守銭奴が許しません。なんと、帰りのバスの切符もすでに購入していた始末

けっきょく、ここでは石鎚チキンカレーなるものを注文するに留まりました。

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石鎚チキンカレー

件のカレーです。

見た目は甘口カレーなのですが、意外にもスパイシー。福神漬けがとてもマイルドにしてくれるのですが、出されたコップ一杯の水をすぐに飲み干してしまいました。

もう一杯もらおうとしましたが、水は一杯までというサービスです。さすが山小屋! と、嬉しくなってしまいました。

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頂上山荘の本棚

学生時代はテント泊ばかりをしていましたが、社会人になって山小屋の魅力に取りつかれたようです。

山小屋はその山域の文化に触れ、また、そこで同じ道をたどってきた人と出会えるというのも何だか旅らしくて好きです。

また、そこの本棚なんかを覗いてみるのも好きです。石鎚山系の歴史書や『山と渓谷』をはじめとしたアウトドア雑誌はもちろん、『風の谷のナウシカ』や首を吊ったプーさんなんかがあるのが、センスを感じます。

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天狗岳

せめて一枚、いい写真が撮りたい! そう思い、人ごみを縫って天狗岳の方へカメラを向けました。

「ネットで見たやつ!」

ふわりとかかる雲海とのツーショット。色づいた天狗岳もセクシーに撮れました。

まったくこの天気の良さには驚くばかりでした。今まで自分は雨男だと卑下してきましたが、そんな私を慰めてくれるような現象に胸がいっぱいです。

出発前日まで心配してくれた両親と、相棒のなかひまとシェアハウスの住人達へ心よりありがとうを言いたくなりました。

その後、ツルツルの木道に悪戦苦闘しながら、ギリギリ帰りのバスに間に合うことが出来て、いまこうしてブログを書いている次第です。