Bohemian’s Blog

BohemianS による、あれやこれやの雑記ブログ

『最終兵器彼女』について語る。

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どうも、あんさんです。

今回は、これまでの僕の人生において、もっとも強い影響を与えた作品を紹介します。

いつか、別記事のほうで言及させていただいた作品です。

その名も、『最終兵器彼女

考察も含め、ちょっとうだうだ語りますが、どうぞお付き合いのほど、よろしくおねがいします。

あらすじはこちらをご覧ください ➡ 最終兵器彼女 - Wikipedia

 

bohemians.hatenablog.com

 

命と戦争についての諸考察

 

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国籍、人種、性別や立場など様々な違いがありますが、人類みな平等に分け与えられているのがというものです。

これを守るために、人(というよりすべての生命体)は進化してきたのです。命を守るという行為にこれまで以上に執着せねばならない状況の一つとして戦争が挙げられます。

そして、これはほとんど人間にしかない行為です。

 

愛について語るとき

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ところで、たとえば「今からあなたに愛について語っていただきます」と言われたら、このテーマについてどんな言葉を並べるでしょうか。

著者である高橋しんは、終末戦争という状況を作りだして、愛を語ろうとしました。

自分以外の誰かの為にという感情が働き、たった一つであるこの命さえ忘れてしまうような愛というものは、戦争という状況下では邪魔でしかありません。

 

禁忌の破戒と、恋

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あらゆる物語の例にもれず、この作品にも禁忌の存在と、その破戒があります。高校生の少年少女は、戦争という絶望的な状況下でお互いの愛を育んでしまいます。

彼らを待つのは、目を覆いたくなるほどの苦難の連続

それまでの平和な日常からはあまりにもかけ離れた状況はには、誰もが茫然自失となってしまうことでしょう。

 

恋による力

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しかし、一方で恋の中にいる彼らには、起こることすべてが試練として理解されます。

試練の中で自分たちに降りかかる苦難を、ある起点で受け入れます。

そうすることで、複雑で広かった世界はどんどん収縮し、シンプルになっていきます。

 

シンプルになった世界と、残されたものの正体

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世界を覆うすべての事象がまた一つ、また一つと取り払われてきます。

世界はどんどん小さくなっていき、やがてこれ以上にないまでに最小化され、そしてその世界の中心にあるもの、それがだという結論に達するのです。

 

まとめ

高橋しんは、物語の主人公たちを、そういった愛の偶像として表現しようとしたのではないかと思います。

シビアで冷酷なSFに、見てるこっちが恥ずかしくなるほどの純愛をからませた傑作です。

どうぞ、機会があれば、ご一読ください。