どうも、あんさんです。
お笑い芸人って格好いいですよね。しかし、この「お笑い芸人」という名称が、なんだか軽々しい印象を生んでいるように感じるのです。
一人、または二人以上で会話の妙や特異な着眼点で人々を笑顔にしています。たいていはこの二つが使われるものですが、芸人というものを職業にする人はそれだけにとどまりません。
上の二つ以外。それは、歌うことです。
ブサンボマスター『言いたいことも言えずに』
深夜帯も含めると2000年~2012年まで放送していた『はねるのトびら』という番組から生まれた楽曲。
塚地武雅(ドランクドラゴン)、堤下敦(インパルス)、梶原雄太(キングコング)によって結成されています。
もとになっているであろう『サンボマスター』を、真正面からリスペクトしたリズムと歌詞により、ただただ良い曲になっています。
くず『全てが僕の力になる』
2000年~2006年にかけて放送された「ワンナイR&R」から生まれたフォークデュオ。
山口智充(DonDokoDon)、宮迫博之(雨上がり決死隊)によって結成されています。
番組内のコントで登場するキャラクターが、そのままユニットとしてデビューし、アルバムも出しているのです。
当時、活動休止状態だった「ゆず」が、のちに某番組で「復帰したときに違和感なくお客さんの前に出られたのは、『くず』がその間に活動してくれてたから」と発言しています。
RADIO FISH『GOLDEN TOWER』
【MV】GOLDEN TOWER(feat.當山みれい)/ RADIO FISH
オリエンタルラジオ(中田敦彦・藤森慎吾)と、FISHBOYなど日本で指折りのダンサーで結成されています。
実直なEDMなトラックに藤森のハイトーンボイスを乗せ、中田のキャラクターを要所要所に盛り込み、クオリティの高さを見せながらもユニークさを忘れていない楽曲になっています。
猿岩石『白い雲のように』
この記事を書いている現在、解散しています。それぞれ、ピンで芸能界で活躍しています。
「進め!電波少年」というバラエティ番組の一企画である「香港からイギリスまでヒッチハイクの旅」で全国的に認知されるようになりました。
旅は過酷極まりなかったようでありますが、そのおかげで帰国後は人気者。
そんな彼らに向けて書かれたこの楽曲には、深い旅情を感じます。
H Jungle with t『WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント』
1994年~2012年にかけて放送された「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」という音楽番組がきっかけで誕生。
浜田雅功(ダウンタウン)、小室哲哉によって結成されています。
伝説的な音楽プロデューサーによる楽曲であることもあって、200万枚を越えるヒットとなりました。
小室哲哉はのちに、某番組で、歌詞は吉田拓郎のフォークソングを意識したと述べています。
なにが魅力か?
人を喜ばせること。
どんな芸人であれ、その存在意義はこの行為にあるのだと思います。その方法として「歌う」ことを選び、成功したのが上の例です。
ふだん、おちゃらけてふざけている彼らがマイクを前にして熱唱しているその瞬間、その楽曲の良さが、そのまま面白さに変わるのです。
芸のある人の強みが聞ける。そんな魅力があります。